毎日交換で進めるインビザラインの小児矯正|インビザラインの「上顎を広げる装置」とは?
歯科医院でお子様の「上顎の急速拡大が必要」と診断され、ご家庭で装置のネジを回す管理方法に、ご不安やご負担を感じていませんか?治療の必要性は理解しながらも、「親子で無理なく続けられる、もっと良い方法があれば…」とお考えかもしれません。
- 痛そうで、子どもが嫌がるのではないか…
- 小さなネジを毎日回すなんて、自分にできるか心配…
- もし忘れてしまったら、治療に影響するのかな?
治療の必要性は感じていながらも、「毎日の交換を忘れてしまったらどうしよう」「自分で正しく管理できるだろうか」といったご心配が、保護者様の負担になってしまうケースもあるかもしれません。
この記事では、そんな保護者の皆様の不安を解消するために開発された、新しい考え方の上顎拡大装置について詳しく解説します。
そもそも、なぜ子どもの上顎を広げる必要があるの?
お子さまの成長期に上顎の拡大を検討するのには、将来のお口全体の健康を見据えた明確な理由があります。第一に、これから生えてくる永久歯が正しく収まるための土台を整え、歯が重なり合って生える「叢生(そうせい)」を予防することです。さらに、上顎は鼻腔の底にもなっているため、骨格を広げることで鼻呼吸を促しやすくなるという側面もあります。これらはお口周りの健全な発育を導き、ひいては顎全体のバランスにも良い影響を与えます。※誰もが適応になるというわけではございません、歯科医師の診断があってのお話です。
保護者や子供の負担だった「ご家庭でのネジ調整」
これほど重要な治療でありながら、従来の上顎拡大装置には、保護者の方にとって大きなハードルがありました。それは、装置の中央にあるネジを、ご家庭で専用のキーを使って回し、装置を広げていく作業です。
金属製の装置がお口の中に固定され、小さな穴にキーを差し込んで力を加える…この作業に対して、「子どもが痛がってかわいそう」「ちゃんと回せているか、毎日不安」「子どもが嫌がって協力してくれず、親子喧嘩になってしまう」といった点が、多くのご家庭にとって精神的なストレスの一因となっているのが実情です。
その不安を解消するのが、インビザラインの「毎日交換する」拡大装置です
今回ご紹介する方法は、まさにそうした保護者様の心配事を解消できるかもしれない、親子双方の負担を減らすための選択肢です。それがインビザラインの「上顎を広げる装置」(正式名称:インビザライン パラタルエキスパンダー)です。
この装置は、従来のネジ式とは全く異なるアプローチで、親子ともにストレスの少ない治療を可能にします。
メリット1:ネジ調整の手間とストレスからの解放
最大のメリットは、ご家庭でのネジ調整が一切不要であることです。治療は、お子様専用に3Dプリンターで作製された装置を、お子様本人が1日に1回、新しいものに交換するだけで進んでいきます。カレンダー通りに交換するだけなので、回し忘れの心配や、調整時の不安から解放されます。
メリット2:日々の食事や歯磨きを妨げません
この装置は、お子さまの日常生活の習慣をほとんど変える必要がないのが大きな利点です。食事や歯磨きの時間には簡単に取り外せるため、食べ物の制限もなく、磨き残しによる虫歯の心配も減ります。固定式の装置と異なり、お口の中を常に清潔な状態に保ちやすいのです。
メリット3:金属を使わない快適な着け心地
口腔内スキャナーのデジタルデータに基づき、お子さま一人ひとりのお口にフィットするよう精密に設計されます。体に優しい医療用プラスチック製で、金属のバンドやワイヤーを使用しないため、口の中の違和感が少なく、粘膜を傷つける心配もほとんどありません。
うちの子でも使える?保護者のよくある質問
Q1. 何歳から始められますか?
A. 一般的に、乳歯と永久歯が生え変わる混合歯列期(6歳~11歳頃)が治療の目安となります。あくまで一般的な目安であり、最適な開始時期はお子さま一人ひとりの成長のペースによって大きく異なります。そのため、まずは専門家による診断を受けることが重要です。
Q2. この装置だけで治療は完了しますか?
A. この装置の役割は、主にこれから生えてくる永久歯のためのスペースを確保する「第一段階の治療」です。そのため、上顎の拡大が完了した後は、全体の歯並びや噛み合わせを精密に整えるための「第二段階の治療」(インビザラインによる本格矯正など)に移行するのが一般的です。お子様一人ひとりのお口の状態に合わせて、最適な治療計画をご提案します。
まとめ:親子で始められる新しい上顎拡大治療
インビザラインの上顎拡大装置は、ご家庭での「ネジ調整」という作業を、日々のマウスピース交換というシンプルな習慣に変えることで、保護者の方とお子さま双方の負担を軽減します。
大切なお子様が、笑顔で前向きに治療に取り組めるよう、当院では一人ひとりに寄り添った治療計画をご提案します。
和歌山でマウスピース矯正をお探しなら当院へ
当院は、マウスピース矯正「インビザライン」の治療実績が豊富な歯科医院に贈られる「ブルーダイヤモンドプロバイダー」に3年連続で認定されています。
インビザラインだけでなく、「Smartee(スマーティー)」や「イーラインスマイル」といった複数のマウスピース矯正システムを導入しており、部分矯正から全顎矯正、外科矯正が必要とされるような難症例まで、患者様のニーズに合わせた多様な選択肢をご提案できるのが強みです。
また、抜歯を極力避け、顎の位置を改善することで顔立ちにもアプローチする先進的なマウスピース矯正「SmarteeGS」も導入しております。
矯正治療と並行して、歯を白くするホワイトニング(ホワイトエッセンス)もご提供可能です。お子様の歯並びから、ご自身の歯のお悩みまで、お気軽にご相談ください。
無料矯正相談の流れ
医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項
■SmarteeGS矯正(スマーティージーエス)
■インビザライン矯正 【治療内容】
カスタムメイドで制作されたマウスピースを定期的に交換しながら少しずつ歯に適切な力をかけて歯並びを整えていく矯正治療です。
【標準的な費用(自費)】
矯正治療費
相談・検査・診断料 無料
調整料 無料
SmateeGS(スマーティージーエスマウスピース矯正)1,430,000円(税込)
インビザライン(マウスピース矯正)264,000円~899,800円(税込) 【治療期間及び回数】
症状や治療方法によりますが、一般的に2年前後の治療期間となる方が多いです。通院回数は2〜3ヶ月に1回です。
【副作用・リスク】
・マウスピースの装着時間が少ないと治療期間が長引く可能性があります。
・他の矯正治療法と同様に、疼痛・歯根吸収・歯肉退縮の可能性や適切な保定をしないと治療後に後戻りすることがあります。
【医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項】
・薬機法上の承認/認証(以下「薬事承認等」という。)を得ていない医療機器、医薬品であること
当院で扱うマウスピース型矯正装置(Smartee GS)は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)において承認されていない医療機器になります。
・当該医療機器又は医薬品の入手経路
当院で扱うマウスピース型矯正装置(Smartee GS)は、中国にあるShanghai Smartee Denti-Technology Co., Ltd.から個人輸入により入手しております。
・当該医療機器又は医薬品と同一の性能又は同一の成分の他の医療機器又は医薬品で薬事承認等を得ているものの有無
マウスピース型矯正装置はSmartee GSの他に様々な種類があり、その中には国内で薬事承認されているマウスピース型矯正装置もございます。
・当該医療機器又は医薬品の諸外国における安全性等に係る情報
マウスピース型矯正装置(Smartee GS)は中国において医療機器承認を取得している医療機器になります。Smarteeのマウスピース型矯正装置は世界47カ国以上で、これまでに1,000,000人を超える症例数がある治療です。(うちSmartee GSは83,000人、2024年12月時点)マウスピース型矯正装置(Smartee GS)の使用により指摘される具体的なリスクは歯根吸収、歯肉退縮、装置の紛失・破損、不快感、咬合不調和、虫歯や歯周病のリスク、アレルギー反応、発音障害、治療延長、顎関節症の悪化となります。
・当該医療機器又は医薬品を用いた治療には医薬品副作用被害救済制度の対象とならないこと
マウスピース型矯正装置(Smartee GS) の使用により万が一重篤な副作用が生じた場合には、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。 【医薬品医療機器等法(薬機法)に関する記載事項】
・インビザライン完成物は、日本国内において薬機法未承認の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。尚、インビザラインの材料自体は、日本の薬事認証を得ています。
2025年7月19日 (土)
カテゴリー : 矯正に関するお悩み